田中結花ヴァイオリン教室NEWS

　お家でのお稽古は、皆さんなかなか大変なようです。時折親御さまからお稽古の悩みを聞かせて頂きます。

少し参考になれば、と思い娘と私のエピソードを書かせていただきたいと思います。

娘は2歳半よりヴァイオリンを、6歳よりピアノをはじめました。ヴァイオリンは7歳まで私が教えていましたが、一言で言えば「ヴァイオリンを嫌いにしてしまった…」です。親の目線と講師の目線で娘のお稽古を毎日していましたが、本人にとってはどうもこうもいかない無理難題を、毎日させようとしていたと思います(反省)

自分の幼い時のお稽古をそのまま娘におしつけている状況でした。

私の幼い頃の先生は、出来ない所があれば、「50回いやいや100回弾いてきなさい！」とおっしゃり、当時は本当に真面目にやったものです。もう"無"にならなくては出来ないレベルです。修行です。それなりに弾けるようになりましたが、何せ"無"ですから、頭の中はなんだかおかしな感覚になります。しかしヴァイオリンを上手く弾く為には、反復練習の様な練習が必要な事も現実です。

この50回や100回やる練習を娘にもさせ、嫌にさせてしまったんです。自分もやったんだから、あなたもやりなさい、という感覚でした。

娘には講師目線に偏った指導で、ヴァイオリンを上手に弾きたい、音楽を楽しみたい、という様な根本的な[願望]を持たせる事をしなかった私の失態だと思っています(再び反省)。

その後娘はピアノに変わり、素晴らしい先生方のおかげで、音楽の楽しさを知り、[願望]を持ち辛抱してお稽古が出来るようになりホッとしている次第です…

 

それにしても何か成し遂げる為には、辛抱が必要です。

そして[願望]が強い程辛抱が出来る、という事になると思います。

そう毎日のお稽古の成功の秘訣は、[願望]を持つ、という事かもしれませんね！

因みに幼い頃の私は、「レッスンで先生に褒められたい！」と「他の子より絶対上手くなる！(…気が強い)」という[願望]でした☺️

生徒さんの皆さんは、毎週本当によくお稽古してレッスンに臨まれています。あたかも、苦労せずにできました、と私の前で弾きますが、その裏には辛抱強くお稽古した片鱗を見ます。

幼い頃から、自分の[願望]を持って、それに向かい辛抱してお稽古する。なんて過酷な事なんだろう、と思う時もあります。しかしひとつひとつ乗り越えた子どもからは、何とも言えない力強さが溢れて出てきます。

辛抱のお稽古は、何らかの形になります。

そして[願望]を持つ事で、辛抱も少し楽しいものになるかもしれないです♪

 

ヴァイオリンのレッスンでは、講師目線に偏らず親目線で、[願望]を持てるレッスンになるよう、指導していきたいと考えています

またお家でのお稽古でお困りの事があれば、いつでもお話し下さいね！

では良いお稽古を♪